ユニークな現代建築物Ⅰ

チェジュチュサグァン(済州秋史館)

チェジュチュサグァン(済州秋史館)

チェジュ(済州)特別自治道テジョン(大静)邑チュサロ44

www.jeju.go.kr/chusa

09:00~18:00 (月曜日、1月1日、ソルラル・秋夕連休休館)

+82-64-710-6803

無料

秋史の人生と芸術が込められた建築

    秋史(チュサ、金正喜(キム・ジョンヒ、1786~1856)の雅号)は、秋史体という書体で広く知られている偉大な書家であり、学者としての芸術と学問の両方で優れた業績を残した人物です。1840年、55歳の時に島流しにされた済州で8年3ヶ月間滞在しながら秋史体を完成させ、朝鮮文人画の傑作と呼ばれる歳寒図(国宝)を描きました。それだけでなく、済州地方の儒者に学問と書道を教え、済州地域の学問の発展にも大きく貢献しました。済州では2007年、秋史流配地の国指定文化財への昇格を記念し、秋史の人生と学問、芸術の世界を称えるために済州秋史館を建立しました。
    済州秋史館の外観は、歳寒図に登場する秋史のもの悲しさが滲んだ家の形を反映しました。歳寒図は、還暦間近の人生で最も寒さの厳しい時節の「歳寒」に完成した作品で、粗紙の上に描かれた隠喩的な家、松やヒノキ、そして荒んだ土地には深い意味と思いが込められています。建築家の承孝相(スン・ヒョサン)は、この歳寒図からモチーフを得て秋史館を設計したといいます。切妻屋根*をのせた素朴な外観と円形窓、そしてそばに植えられた松まですべて秋史が歳寒図で比喩した形態に基づいて実現し、自然と展示室はすべて地面の下に作られました。建築家は、動線の開始点から観覧客を地下へと誘います。地下にある階段と、階段の上に之字型に置かれたスロープは、万感の思いだったであろう済州への島流しの道を思い出させます。
    展示スペースでは、秋史が残した主な作品、手紙、拓本などが鑑賞できます。文が書かれた時期を念頭に置き、動線に沿って作品を鑑賞すると、秋史体が完成していく過程が目に入ってきます。展示スペースを過ぎると、最後に秋史館のハイライトと言える秋史ホールが現れます。三角形屋根の形が見えるよう、オープンスペースの正面に歳寒図の円形窓と遺作『奉恩寺板殿扁額』の拓本が同じフレーム内に入るように設計され、済州島流しの時期を経て、芸術が境地に達したことが感じられます。ホールの側面にある階段に沿って地上階に上がると、秋史の胸像だけが置かれた空きスペースが現れます。まるで歳寒図の中で秋史が外部との唯一の通路である円形の窓を見つめているような配置は、200年以上前に遡って秋史のそばに座り、寂しさを分かち合いつつ学問と芸術について聞いてみたいような気持ちになります。

* 切妻屋根:屋根面が両側に傾斜している屋根

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