コリアドゥルレ道は、韓国の外郭をひとつにつなぐ約4,500kmの超長距離トレッキングコースで、韓国を徒歩で一周できます。東のヘパラン道、南のナムパラン道、西のソヘラン道、北のDMZ平和の道で構成されています。

チェジュのトレッキングコースで、韓国トレッキングの始まりと言えます。2007年9月にできた第1コースを皮切りに、全長437km、27コースがオープンしました。各コースは村の道、海岸道路、林の小道など様々な道で構成されています。おすすめコースは第5コースで、韓国で最も美しい海岸散策路のひとつと言われるクノンヘアン(クノン海岸)景勝地を通り、スェソカクという神秘的な渓谷まで歩きます。全長13.4km、所要時間は約4～5時間です。クノンヘアン景勝地は、城壁を積み上げたように広がる奇岩絶壁と自然の森のトンネルがある散策路で、森のトンネルの突き当たりには、韓半島の形をしたフォトゾーンがあります。第5コース終点のスェソカクは海水と淡水が混ざり合った渓谷で、青く澄んだ水と濃い灰色の奇岩怪石の絶景が望めます。スェソカクではカヤック体験もできるので、トレッキングの後はカヤックに乗ってスェソカクの秘境や魚をゆっくり見てもいいでしょう。

韓国の代表河川ハンガン、ナクトンガン、クムガン、ヨンサンガンには、国土縦走自転車道があります。チェジュを含め計12本の自転車道があり、認証区間の全長は1,853kmです。コースは21kmから385kmと様々で、海や山、川、都市など韓国の美しい自然や都市を背景にサイクリングが楽しめます。一番の人気コースは、ソウルからプサンまで続く612kmのコースで、ソウルのハンガン縦走自転車道を出発し、ナマンガン(南漢江)自転車道、セジェ自転車道を通り、ナクトンガン自転車道の終点プサンのナクトンガン河口堤に到着します。

クジョルリ駅からアウラジ駅までの7.2kmを約15～20km/hで走り、川や渓谷、木々といった自然を楽しみ、トンネル区間ではカラフルな照明が加わり、まるでタイムマシンに乗ってタイムスリップするような体験ができます。全体的に傾斜は緩やかで、風景を観賞しながらのんびり走れ、30～40分ほどで到着して風景列車に乗り換えて戻ります。

チェジュ(済州)島の中央から東西に延びるハンラサンは、韓国で最も高い山です。標高1,950mの頂上までは往復8～10時間ほどかかります。主な探訪路にはソンパナク(城板岳)探訪路(9.6km、片道4時間30分)とクァヌムサ(観音寺)探訪路(8.7km、片道5時間)があります。頂上には全周約3km、直径500mの火口湖ペンノクタム(白鹿潭)があります。雲や霧のない晴れた日のペンノクタムはなかなかお目にかかれないので、天気の良い日は記念写真を撮っておきましょう。

標高1,708mで、最高峰はテチョンボン(大青峰)です。様々な探訪コースのうち、ウルサンバウィ(ウルサン岩)コースは往復7.6kmで4時間かかり、ソラクサンの名所フンドゥルバウィ(フンドゥル岩)を揺らしたりできます。クォングムソン(権金城)コースはケーブルカーで登れ、高齢者でも簡単に登れます。ウルサンバウィや東海の海、ソクチョ(束草)市などが見渡せるクォングムソンは、往復3kmで1時間かかります。ベストシーズンは10月中旬から11月初旬で、秋の紅葉と奇岩怪石がひとつになった風景を観賞できるため、最も人気があるシーズンです。